映画館で流れる、STOP!映画泥棒のCMを見て、ふと不思議に思った事がある。
劇中の映画館で捕まるカメラ男だが、彼は何故、逮捕されたのだろうか?映画を撮影したから?
本当にそうだろうか?
まず、彼は映画館で何をしたか?
踊りながら、顔になっているビデオカメラのレンズの焦点を合わせ、ディスプレイ部分を開いた。そこでパトランプ男が現れ、映画泥棒として御用である。
しかし、だ。
彼は本当に映画を違法に録画しようとしたのか?もしかしたら、単に映画を見たかったのでは?
何せ、彼は顔がビデオカメラだ。「カメラを持たずに劇場に入る」のは不可能だ。そして、彼の眼は何処か?眼と言えば景色を入力する器官だ。つまり、カメラ男的にはレンズだ。
また、映画をしっかり見て記憶に残したいと、誰もが思うだろう。出演者だって「記憶に残る映画にしたい」と言ってる。ではカメラ男的にはどうか?彼にとって記憶するとは、当然、録画する事だろう。
つまり、カメラ男は単に映画を熱心に見ようとしていただけだ。なのに、映画泥棒扱いされて逮捕とは、可哀想過ぎる。
あのCMは、「顔がカメラな人」と言うマイノリティに対する差別を助長する悪しきCMだ。
まぁ、多分カメラ男は、劇場で踊り出すと言う迷惑行為で逮捕されたんだろう。そうでないと、哀し過ぎるよ。
ちなみに、ポップコーン男は完全なアウトだ。