富士通とIBMの戦争を綴った、「雲の果てに」は本気でオススメ!

この間本屋で見かけた、「雲の果てに―秘録 富士通・IBM訴訟」が面白い。
富士通とIBMのソフトウェアの盗作疑惑に関する訴訟を小説化した本で、
どうやら「雲を掴め―富士通・IBM秘密交渉」なる本の続編らしい。

と言うか俺は、富士通とIBMの間に昔こんな戦争が起きていたとすら知らなかった。
「内側から見た富士通」とか見て訳知り顔になってた。
もう、「内側から見た富士通」の中身は忘れたが。

確かに、「雲の果てに」の冒頭に、IBMと和解契約をしたとか言う話が出てくる。
でも、別に「雲の果てに」だけで読める。

内容的には、「富士通とんでもない事やってるな」と感心させられる。
IBM製品との互換性を自社製品に持たせるために、
富士通が取った作戦が凄すぎて楽しい。

技術者として、よくやった!すげぇ!と思う。
そして、社会人としていやそれ駄目だろ!何やってんだ!と思う。

あとがき読む限り一応フィクションらしいが、
社名とかが既に実名なので、何処がホントで何処がウソなのか、
さっぱりわからん。

電車の中で1週間くらいかけて読もうと思って買った本だが、
あまりに面白すぎて、家でそのまま読み切ってしまった。
技術者として、是非、読むべき本だ。
ただし、多分1回読めば満足できるので、
皆さんは購入ではなく図書館で借りてください。
2回目以降読み返したくなったら、もう一度借りなおしてください。

あと、「雲を掴め」も読んでみたい気になったが、
「雲の果てに」でひっくり返されてるからなーと思うと、
ちょっと微妙な気分になってしまう。


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