ここ最近で、Amazon Primeを活用して「CHAPPiE」「トランセンデンス」というAIをテーマにした作品を2連続で見た。
「CHAPPiE」は、天才エンジニアによって感情を再現したAIなるものが作られ、最初はネットに繋がってないロボの体で世の中(治安悪い)に慣れつつ、後半でネットに繋がって次々と知識を吸収し、最後は銃で死にかけてた天才エンジニアの意識をデータ化して助ける(本人は死ぬ)、という話。
「トランセンデンス」は、猿で実験が成功した怪しげな技術で、毒でそのうち死ぬ超天才科学者の意識をデータ化したら、何かヤバい事を始めてしまって、最後は世界中のコンピュータを巻き込んで倒す、という話。
「CHAPPiE」は、危険性の検証もせず感情をロボに持たせたけど良いよね、本人は死んでるけどロボに意識が行ったから良いよね的な感じで、終始倫理問題を無視して突っ走る感じがシニカルで面白く、「トランセンデンス」はデータ化した超天才がスカイネット並みに超技術を生み出して色々始めるのを人間が恐れて、コンピュータごと捨て去る事を少ない人間が決めるという結論が怖くもあった。
どちらも、「ネット上を自由に動ける感情」の行いをテーマにしていて、起きる事柄が似ているが、それを恐れて止める人がいない「CHAPPiE」と、いる「トランセンデンス」でオチが真逆なのが面白い。全体の雰囲気も真逆で、「CHAPPiE」はずっと明るく、技術の進化を礼讚する感じ、「トランセンデンス」は技術の進化は恐いことって感じ。見方が違いすぎる。
しかし、インターネットを自由に行き来出来る自由意思ってどいつもこいつも凄く描かれ過ぎじゃないか?と感じた。「CHAPPiE」のロボはネット接続してない時は子供みたいだったのに、接続してから(性格は相変わらず子供みたいだが)知識が急に確変して開発者の頭脳を越えてったし、「トランセンデンス」なんて急にターミネーター作り始める勢いだったし。ネットってそんな知識と発想の源泉だっけ?みんなネット接続人間に夢見すぎなんじゃない?