Make: Tokyo Meeting 03 行ってきたレポート(1) 衝撃の布AR

フェルトでAR

Make: Tokyo Meeting 03に行って来た。
今回は多摩センター付近でやってて、何で毎回遠いのかと
不平不満を言いながら、楽しんできた。

とりあえず詳細なレポートを後日上げる予定だが、
今日は、MTM03の中で、個人的に最も衝撃的だった、
テクノ手芸部のフェルトによるARToolKit用マーカの実現、
通称布AR(俺がつけた今)を紹介したい。

布ARとはつまり、フェルト布でARToolKit用のマーカを作って、
それでも認識できると言う衝撃の内容だ。


あまりの衝撃に、思わず
「これ、1個くれ」
と言った所、

「材料やるから自分で作れ」

と言われたので、作ってみた。
手順は、

  1. 台紙を作る
  2. 枠を作る
  3. 中身を作る

のわずか3手順。で、その作ってる様子がこの動画だ。

The Felt AR from tarotarorg on Vimeo.

正味10分の作業を、1分に縮めてみた。
マーカを作ってるのが俺で、撮影はfd0さん。

で、作った結果が最初の画像と言うわけ。
かなりガタガタだが、ちゃんとマーカとして認識された。

この作業を通じて知ったのは、

「マーカを作るという、ただそれだけで楽しい」

という事実。
はさみで布を切ってマーカを作るという作業は、新鮮で凄く楽しかった。
フェルトでマーカを手作りし、最終的に認識された時の喜びは、
用意されたマーカをただ印刷し、カメラに出しただけの時とは
全く違う喜びだった。
感動だった。
奇跡だった。
この日見た他のどの出し物よりエキサイティングだった。
マーカの上にただCGを出すのにはもう飽きた!!とか、
そんな訳知り顔な台詞を吐いてる場合じゃなかった。

勿論マーカは貰って帰った。で、パターンファイルも家で作った。
と言う事で、この布ARを使って何か作ろう。とりあえず、この製作過程を
flv化して、ARでマーカ上に出す感じで行こうかな。

あと、最後に技術的なことを言っておくかな。
まず、フェルトでマーカを作る場合、枠は細めの方が良い。
一応規定サイズの枠は全体の25%を意識して、内側のマークは
50%に収まるようにする必要があるんだが、枠は「ここにマーカがあるよ」
とお知らせしてるだけなので、少々細くても良い。逆に太すぎると邪魔。
で、内側のマークは、16×16に分割した時に上手く行くよう、
太いコア部分と細い周辺部分と言う構成が望ましい。
そういう意味では、テクノ手芸部のマーカモチーフである猫は、
顔と体が太く、耳、手足、尻尾が細い。
理想的な形ですな。

あと、凄く楽しそうにマーカ作ってたら写真撮られた気がする。
どっかに出るかもしれない気がする。
出ないかもしれない気がする。

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