タブレット端末によるインタラクティブ絵本のように、紙の本の中で、キャラクターと戯れたりできる…そんな夢のような装置が登場した。
DisneyのAR絵本、HideOut(Disney Research >> HideOut)が面白い。
赤外線カメラとプロジェクタが一体になったデバイスで絵本を見ると、
プロジェクタで絵本上に投影されたキャラクターが動くというもの。
実は特殊なインクで印刷されたマーカーを見ながら、
映像を変えている、という仕組み。
ただ、これ論文のpdfによると、AR部分自体はARToolKitPlus使ってる。
今回は赤外線のみに反応する形式だが、見えないマーカーというのも、
かなーり昔(2008年)に参加してきた、
「コンピュータビジョン・拡張現実感に関する普通じゃない勉強会」
ですでに出ていた。そのときは偏光シート使ってたが。
マーカーの形もNyARのIDマーカーっぽいし、トータルでみると新しいものは何もないように思える。
そういえば、赤外線使ったピコポンって言うプロジェクタもあったな。
が、そんな技術の組み合わせで、こんな面白いものを作るのはすごいな、と思うね。
ハーバードビジネスレビュー2013年6月号に、イノベーションとは消して発明ではない、
「よく考えれば当たり前なのに、何で今まで思いつかなかったんだろう」
と思えるものだと書いてあったが、このHideOutはそれを地で行ってる気がする。
しかし、このプロジェクタ売り出さないかなー。
でもこの赤外線に反応するマーカー。これは市販し辛いな。
どうやっても一般のプリンタからこの特殊なマーカーが
印刷された紙が出てくる絵が浮かばない。
つまり、自由に印刷できないって事だろう。
ということは、市販の方眼紙のように、もともとこの特殊マーカが
印刷された紙を販売してもらい、そこにお手持ちのプリンタで
自由な絵を印刷、ということになるのかなー?
でもそれだと絵本みたいな厚紙は難しいし、そもそもこれ量産出来るのか?
まぁ、ディズニーランド内のアトラクションとしては作れるのか。
サイトの写真見る限り、出来上がりは「ルイージマンション」みたいになりそうだな。
というかルイージマンションに見えてきた。
だって、何もない壁にこのルイージが持ってるライトそっくりなデバイスを向けると
突然キャラクター(お化け)出てくるんでしょ?
間違いなくルイージマンションだこれ。
そういえば、この間AR三兄弟の長男っぽい人がルイージマンション2面白いとか言ってたな。
すでにここまで見ていたのか・・・!さすがだ。