セカイカメラはこのままiPhoneから締め出されれば面白い

セカイカメラについて、今日のAR Commonsとかいう団体の
ベントでずいぶん語られたらしい。
ほかにもARについて、色々と天下り団体を作るためのトークとか
学術的なトークがなされたのではないかと、
Twitterのタイムラインから感じた。

とりあえず行った人の感想レポートを待つとして、
俺はセカイカメラのOpen Air API公開について、
感想でも述べよう。

なお、この記事は
拡張現実感とアフォーダンス(Saqoosha.net)
に多大な影響を受けて作成されています。

あと、凄い長い話なんですが、まとめると
AR Commons年会費高過ぎワロタ
となります。



で、俺が思うにセカイカメラってのは、それこそ次世代の技術というか、
ホント実験的なもので、まだ流行するための土壌が全くないと思う。
じゃ、その土壌ってのは何かというと、メガネ。
いわゆるヘッドマウントディスプレイになる、メガネ的なもの。
つまり、世界中のあらゆる人々が、日常的にそういった装置を
つけるか、攻殻機動隊みたいに脳を改造して、視覚情報に直接
エアタグ的なものを受け取るようになってからのものなんだよね。

でも、それを今から早々とやり、AR Commonsとかいう団体を作って、
将来やってくるであろう空中情報化社会において、甘い汁を吸おうと
考えているんじゃないかなーと思う。標準化を急ぐのはそのため。

現在というものに目をやると、はっきり言って町中でiPhoneかざして
エアタグ探すなんて、それこそイベントでもなければ単なる怪しい人でしかない。
普通に考えてあり得ないよなーと思う訳です。
エアタグがあるのも本当にごく一部の場所だし、面白いタグなんてない。

あと、電脳コイルでも描かれてるけど、
あのメガネ型ディスプレイをつけて、町中をうろついて
メタバグやらなんやらの、不思議なものを探すのってやっぱ子供なんだよね。
こう言っちゃなんだが、大人は探さない。
つまり、子供はセカイカメラをかざしながら、面白いエアタグを
探すかもしれないけど、大人は目的のエアタグがある場所に普通に
行って、その場でかざす。
でもそれって、頓智ドットが表向き語ってる面白さとは全く違う。
で、頓智ドットは、大人の使い方をはっきりわかってて、
それを肯定してると思う。町中にエアタグが有る楽しさなんて、
彼らは全く見てない。
それは、Open Air APIに参加した企業を見ればわかる。
リクルートの4サイト、「セカイカメラ」対応の新サービス提供(ITmedia プロモバ)
例えばFooMooなんてモロで、どう考えてもクーポンを探して
iPhoneかざして町中を歩き回る奴なんていない。
店の前まで行って、カメラをかざしてクーポンゲットでハイおしまい。
要するに店の前にクーポン置いとくのとおなじ事だ。
突き詰めればARでなくてもよくて、日本のケータイなら
ぐるなびたっちで十分に代替可能なないようにしかならないと思ってる。

じゃあ、やっぱりマーカー有りAR最高なの?って言われるとそれも違う。
今は、まさにアフォーダンスの面から、

まあ、要は、セカイカメラとかいわゆるマーカーレス AR 技術ってアフォーダンスなさすぎて、日常生活の中では誰も使おうという気にならんやん?カメラ向ければ付加情報にアクセスできるってことに気づかへんやん?(イベントとかゲームとかそれありきのんは除く。) でも、ARToolKit とか FLARToolKit で使ってるマーカーならうまくやればそういうアフォーダンスが発生するんじゃないかしら、と思っているわけです。
拡張現実感とアフォーダンス

このようになってるけど、誰もが視覚を電脳化してしまえば、
マーカーなんて意味ないものになってしまうだろう。
(とはいえ、ブランドロゴやトイレのマークや非常口と行った、
社会的に意味の有るものはマークが消えず、なおかつAR的要素も
必要となるので、マーカー有りARになるかもね。)

逆に言えば、そんな時代が来るまではマーカー有りオンリーでいいだろって、
そういう事なんだが。

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